すごいオーラを放つ老舗店「大倉山もつ肉店」に突撃取材!
ココがキニナル!
大倉山にある「大倉山もつ肉店」の放つオーラがすごすぎてキニナル!一体どんなお店なのか突撃してきてください!(ふんわりハミングさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
美味い「もつ」でクッと一杯やるのが醍醐味の「大倉山もつ肉店」。創業から50年、店も味もスタンスも変えず続く、大倉山の隠れた名店であった。
ライター:クドー・シュンサク
オーラのある店なんてのは、あまり知らない。異質な感覚や年季による風格ならまだわかる。
あまり得意ではないオカルティックな店なら逃げる、美輪明宏がいたら敬礼して帰るとして、そぞろと、大倉山へ向かった。
創業50年「大倉山もつ肉店」
山の上に「大倉」という名の実業家が設立した研究所。それが名前の由来となっているという東急東横線大倉山駅から歩いて2分程、エルム通りを進み左折するとお目見え、「大倉山もつ肉店」。外観、確かに・・・
しぶい
オーラというのもわかる。裸電球がとてもしぶい。看板の年季と風格もグッとくる。
そしてそして、漂う串焼きの香りがたまらんです。
店前には持ち帰りメニューの貼り紙が。
グラム表示の「もつ焼」もキニナル
店内に入るとお出迎えはこんな方たち。
サッポロビア
イメジガルズ
そして年季の入った木板の品書き
酒場なので、いやはや、おビールを注文。お話を伺うまで待つ間、おビールをゴクリさせていただくことに。
では
いただきます(ビール中ビン550円)
ここ「大倉山もつ肉店」は日曜日定休で、営業時間は17時から21時まで。現店主の佐藤さんに聞くと創業50年の店で、親戚同士のつながりで経営しているとのこと。店主の佐藤さんと元店主の佐野さんのお二人でお店を営んでいる。
客層の多くはご近所の常連さんが多いが、東京や他県から足しげく通うお客さんもいるとのこと。
元店主で現在も店に立つ佐野さんがいらっしゃったので話を聞くことに
「質問は? 何? ・・・(大まかに説明)・・・わかった。さっさとやろう」
基本、取材拒否だというところから何度か交渉して辿り着いた取材であるが、まだ話がしやすい空気ではない。あらためて店の歴史について尋ねたところで「もつ焼き注文した? じゃあ作るからそのまま話をしてくれたら答えるよ」とのお言葉。
年季の入った鉄板で白もつとタマネギが丹精に焼かれる
創業からは50年。佐野さんのお父さんが始めた店で、2代目として佐野さんが店主に。そして現在は佐野さんの甥にあたる佐藤さんが店主に。「俺は今もうアルバイトだよ」と佐野さん。理由を聞くことがナンセンスな空気を醸し出す佐野さんの空気感。多くは語る必要がないというのを肌で感じる。看板メニューはと尋ねると「今作ってるこれだよ」と。
仕上げにタレを絡め焼いて
完成のもつ焼(200円)
香ばしくあまからい香り。一味をサッとかけて一口ほおばる。2噛み3噛みすると、口の中いっぱいにもつのうまみとタレの甘みとコクが広がる。ビールで流す。大げさでもなく、さりげなけれど、至福である。もつ、美味い。
「うちは50年、ほとんど何も変わってないんだ」と佐野さん
美味いこのもつ焼のタレ、50年間変わらないレシピで継ぎ足しされたもの。メニューも50年間変わらず。もつ焼を焼いた鉄板も、大きな大きなまな板も、50年間変わらず丁寧に手入れをして使い続けているもの。「何も変わらないとこがいいとこだってお客さんたちは言ってくれる」と話す佐野さん。
ここで飲みに来ていた常連のAちゃんさんが話に入る