蒔田駅周辺の林立するビル群は新興宗教の施設って本当か、潜入取材!
ココがキニナル!
南区にある宗教法人大山ねずの命神示教会は近年蒔田駅周辺にいくつもの巨大ビルを建て、信者さんで賑わってます。これはどういった背景によるものなのでしょうか?この界隈を歩く度に気になる(伴 俊作さん他多数)
はまれぽ調査結果!
教団の施設が集中しているのは、この場所に教祖の自宅があったことが関係している。建設当時は地元住民の反対があったが、現在は問題は解決している。
ライター:小方 サダオ
鎌倉街道沿いに建つ新興宗教のビル群
伊勢佐木町方面から、鎌倉街道を南下すると、南区宮元町にさしかかる。
鎌倉街道を南下
このあたりは交通量も人通りも多い場所だ。
宮元町の鎌倉街道の両側に並ぶビル群
教団の施設がある大まかな範囲(青い円内)
道路沿いにはマンションなどのビルは建っているが、このあたりには趣の異なるオフィスビルのような建物が、道路の両側に並んでいることに気づく。
正面の石碑にビルの名称が書かれているので確かめてみると、友和会館(ゆうわのやかた)、望会館(のぞみのやかた)・・・と名づけられていて、その下に共通して「大山ねずの命神示教会神総本部」と記されている。
大山ねずの命神示教会神総本部の施設だ
鎌倉街道に並ぶ宗教団体のビル
これらのビルが投稿にあった宗教団体の施設のようだ。
筆者の知る範囲では、神奈川県伊勢原市にある、大山阿夫利(おおやまあふり)神社の祭神として知られる「大山祇命(おおやまつみのみこと)」と字が似ていて勘違いしたが「祇」のつくりが異なり関係はないようだ。
友和会館のビル
友和会館
望会館のビル
信光会館(しんこうのやかた)
清明会館(左:しょうみょうのやかた)と信光会館
伊勢佐木町方面を背にして、鎌倉街道沿いの左側には、清明会館、信光会館、望会館、友和会館が並ぶ。一本奥の道路に入ると、道路沿いに真実の光(みち)会館という広い敷地を持つ施設がある。そのほかにも清明会館別室などの小規模な施設も建っている。
裏の道路にも教団の施設が並ぶ
真実の光会館
さまざまな施設があるためか、道標が立てられている
次に反対側の鎌倉街道沿いには、光寿会館(こうじゅのやかた)、和光会館(わこうのやかた)が駐車場をはさんで隣り合い、一本奥の通り沿いには、愛光会館(あいこうのやかた)、愛光会館別館や信者駐車場などが点在している。
鎌倉街道沿いのビル群
光寿会館のビル
光寿会館と和光会館の間にある駐車場
和光会館のビル
交差点付近に立てられた、施設の方向を示す道標
愛光会館のビル
信者駐車場
施設の案内板
施設の案内図を見ると、神殿、儀式、事務所の場所など、それぞれの役割を担った施設が建っているようだ。まるで街の一部をこの宗教団体が所有している、といった印象だ。
また平日の昼間にもかかわらず、信者と思しき人たちが一礼して建物を出入りしている様子も見られ、事情を知らない人には異様な光景に写るかもしれない。
一礼して施設に入る信者
近所に住む、信者の夫婦に教団に関して伺うと「私たちは40年近く信仰しています。1953(昭和28)年からつづく”争いごとをしないのがモットー”の教会です。教会の十教訓という教えがあるからです」
「身内と仲良くする、近所と和合するなども大切にしています。今私はリウマチを患ったりして辛いですが、気持ちが元気で生活できているのも信仰のおかげだと思っています。機会があれば人に教会を薦めていますが、無理なく穏やかに薦めていますよ」とのこと。
教祖に関して伺うと「この場所に住む地主さんでした。池のある大きなお宅で、大勢が集まって信仰していました。しかしそのうち信者が多くなったため、道路にはみ出すようになってしまいました」
「周りでは『金持ってるもんだからビルなんか建てて』という非難の声を聞きますが、大人数を収容できる施設が必要なためにビルを建てる形になっただけです」と答えてくれた。
信者数が多くなり、ビルを建てる必要性があったという
次に長年この地にお店を構えている店主に教団に関して伺うと「ビルを建てて土地を広げるときに反対はあったよ。でもその人たちとは折り合いがついて引っ越していったから今は問題はないよ。周りの人たちは協力的だよ。問題があるとしたら、信者が多いから足音が大きいことくらいかな?」と答えてくれた。